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- 心に滴る砂
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- 2020/11/25
- UETANI YUKO,PRIVATE
1970年11月25日。
三島由紀夫没。
こんちくは。
本日11月25日は個人的に大好きな
三島由紀夫の命日ということで
久々に小説を手に取りました。
ドンッ!!
「豊饒の海」
三島作品の中でも群を抜いて
大好きな作品です!!
「豊饒の海」は
春の雪・奔馬・暁の寺・天人五衰の
全四巻からなる長編小説。
その中の…
「春の雪」
文庫版
主人公の刹那的な生き方やその儚さ
物語の美しさが堪らなく好きです。
で。
何故文庫版もあるのかというと…
上のハードカバー版が
読めないから。
旧字体が多過ぎるのと
ふり仮名がふられてない為
お恥ずかしながらわたくし読めません…
難っ!!難っ!!
何となくは読めるけどスラスラいけない…
せっかく古本で状態良好な子達を
発見したのに…
不甲斐ないっ!!
が。
改めて読み直すとやっぱ
三島作品の言葉選び秀逸。
美し過ぎ問題
無限に煮詰められた青が
ひとつの硬い結晶に達している。
距離とひろがりを装いながら
その結晶こそは海の本質なのだ。
この稀いあわただしい波の重複のはてに
かの青く凝結したもの
それこそは海なのだ。…
凄くないですか!?
この表現。
もう…ほんと好き…
好き過ぎて無人島に何か一つ持ってくなら
絶対春の雪を持ってくって位好き笑
もし現代に三島由紀夫が生きてたら
今の世に何を思うんでしょうね。
そんな事を考えるくらいには
三島文学沼にハマってます笑
今年は没後50年ということで
新潮社のサイトには三島由紀夫自身が
“わが友ヒトラー”を朗読した
肉声が公開中♪
なんなら小説も試し読み出来ます。
貴重ですね。
(ハードカバー版の装丁の素晴らしさよ)
“三島由紀夫”の名は知ってても
作品を読んだことない人…
読んだ事があるけど難しくて
途中挫折した人…
色んなタイプの作品があるし
日本語の美しさを再認識できるので
この機会に三島文学に少しでも
触れてみてはいかがでしょう♪
「また、心に砂が滴ってきた・・・」
(名台詞過ぎっ!!)
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